マーケ参謀AI by Runwith 14日間 無料で試す →

一宮市の整備工場・自動車販売店へ。AI導入の前に知るべき「今日できる最初の一歩

愛知県一宮市で、日々ツナギを着てリフトに向かい、あるいはショールームでお客様と向き合っている整備工場や自動車販売店の経営者の皆様、こんにちは。私は春日井市で6年間カーリース店を経営し、現在は一宮市を含む愛知県北部9市町の店舗を回りながら、AI導入の伴走支援を行っている経営者です。

一宮市には、雇用者のいない個人経営の事業所を除いても、14,228の事業所が存在します。この数多くの事業所の中には、私たちと同じように地域のお客様のカーライフを支える整備工場や自動車販売店が数多く含まれています。

いま、どの業界でも「AI」という言葉が飛び交っています。「これからはAIを使えないと生き残れない」「業務を効率化しよう」といった声を聞くたびに、現場の仕事で手一杯の私たちは、少し冷ややかな気持ちになったり、焦りを感じたりしているのではないでしょうか。

実は、国が実施した調査でも、中小企業のAI導入率は20.4%(全社的3.6%+一部業務16.8%)にとどまっており、さらに「導入予定はない」と答えている企業は61.0%にのぼります。

さらに、AIの導入予定がないと答えた企業のうち、27.7%(検討中層では4.0%)が、その理由として「現状で満足しており必要性を感じない」と回答しています(出典は同上)。毎日、目の前の車検や一般整備、中古車の納車準備で工場は稼働しており、新しい技術をわざわざ入れなくても現場は回っている。それが多くの経営者の本音ではないでしょうか。

しかし、その一方で、「使ってみたいけれど、どうすればいいのかわからない」という悩みがあるのも事実です。総務省のデータによると、「効果的な活用方法がわからない」と答えた割合は、米国が9.7%であるのに対し、日本は30.1%に達しています。

この「どう使えばいいかわからない」という壁を前にしたとき、多くの人が「どんなAIツールが良いのか」「ChatGPTで何ができるのか」といった、道具の紹介に目を行きがちです。しかし、本当に大切なのは道具選びではありません。物事の「順番」です。

私自身、同じ地域で自動車ビジネスに携わってきた身として、過去に大きな壁にぶつかった経験があります。

春日井で6年、カーリースをやってきた。ある時期、自分の店で集客が止まった。広告費を倍、3倍、5倍にしても、お客様は増えなかった。「やり方が悪いのか、商品が悪いのか」を一人で考え続けた。

(公式HP「はじめに」より)

この苦しい時期を経て、私は「新しい道具を増やす前に、まず自分自身の足元を整理する順番が何よりも大切だ」ということに気づきました。これは、現在のAI導入の伴走支援でも、全く同じことが言えます。

整備工場と自動車販売店におけるAI導入の第一歩とは

整備工場と自動車販売店におけるAI導入の第一歩とは、高額なシステムを契約することではなく、日々の業務の中で「どの作業に自分の時間が一番奪われているか」を特定し、その順番を整理することです。

高価なソフトウェアを導入したり、AIの使い方を勉強したりするのは、もっと後の話です。まずは、私たちが毎日行っている具体的な作業を思い浮かべてみてください。

これらの作業の中で、あなたが「もっと時間を短縮したい」「この作業はいつも気が重い」と感じるものはどれでしょうか。

AIという道具は、こうした「言語化された具体的な作業」があって初めて、その力を発揮します。効果的な活用方法がわからないのは、私たちが不勉強だからではありません。どの作業をAIに任せたいのか、自社のボトルネックが整理できていないからに過ぎません。

ですから、一宮市の自動車業界の皆様に、最初の1歩として今日やっていただきたいことは1つだけです。

パソコンを開く必要も、AIのアプリをダウンロードする必要もありません。今日、一日の仕事が終わって事務所の机に座ったとき、手元にある裏紙やメモ帳に、次の問いに対する答えを1行だけ書いてみてください。

「今日やった作業の中で、一番時間がかかった、あるいは一番面倒だった作業は何か」

これだけで十分です。「車検の見積もり説明文の作成」「ブログの納車実績の記事作成」など、具体的な作業名が1つ書ければ、今日のステップは完了です。

その課題が1つ明確になれば、次に訪問する支援者やITの担当者に「これを少しでも楽にする方法はないか」と尋ねることができます。順番さえ間違えなければ、AIは私たちの仕事を奪う脅威ではなく、泥だらけの手で奮闘する私たちを支えてくれる、頼もしい工具のような存在になってくれます。

一宮市の14,228の事業所が、それぞれのペースで、未来に向けた小さな一歩を踏み出せることを願っています。まずは今日のメモ書きから、始めてみませんか。

出典

本文中の数字は、次の公的統計にもとづいています。